テキサス・ナイトランナーズ ISBN:4167527979

 不良少年たちが死を撒き散らしていく様が圧巻だ。
 パルプノワールというよりホラー小説に近い。ただ近くを通り過ぎただけで(偶然かもしれないが)人が死んでいくんだもんなあ。
 立てこもり系のストーリーとしてもよいシチュエーション満載。被害者側の夫婦が、ドアに板を打ち付けて封鎖して侵入路を一箇所に限定させて守りを固めたり、侵入者にぶっかけるために熱湯を沸かし始めたりするくだりはもう最高。こういう立てこもったりする話も結構好きだったりするのです。映画「ゾンビ」とかね(原点はそこ)。
 あ、あとこの本を読んだ後に「わらの犬」という映画を観るとおもしろいと思う。
 俺は映画の方を先に観てたから、後半からモンティーの顔がずっとダスティン・ホフマンに固定されてしまって困った(笑)


 舞城王太郎の著作に手を出してみる予定。
 まずは「世界は密室でできている」から。