ややネタバレ気味に。
 フォーサイスの短編集「戦士たちの挽歌」ISBN:4042537227

  • 戦士たちの挽歌
    • 地味に証言と証拠を積み重ねていく警察と、話術でそれらを覆す弁護側の対比がおもしろい。とはいうものの、逆転裁判のようなドラマティックな展開はまったくない。というかそんなのやってたとしたらフォーサイスじゃない。
    • 戦友同士の絆っていうものはいいもんだね。
  • 競売者のゲーム
    • クラッキングについての描写が一行ほどで流されているのが気になった。あまり取材をしなかったのだろうか。
  • 奇蹟の値段
    • 1944年7月、イタリアのシェナで起こった奇蹟についてドイツ軍の元軍医がアメリカ人の旅行者に語る。最後のページまで油断してはいけないな。
    • 3つの収録作のうちで一番おもしろかった。やはりWW2から近年までの話を書かせるとずば抜けておもしろい。
    • ステグリッツ軍医少将は実在の人物なのだろうか。

 もう一冊フォーサイスの短編集が出てるなあ。書店が開いていたら明日買おう。


 最近ノンフィクションを読んでいない。少し焦る。